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カメラで切り取る、わたしの世界 第4回[わたしの『おいしい』
エッセイ「公的機関のメディア研修企画から考えたこと」
活動報告 [アエルクラブ]
みて・ある記 10月
会員さん紹介〜数珠つなぎ
第8回[長谷 雄一さん
編集後記
会報目次

 

文・三宅 克英さん
(e-kids 会員/大阪市立総合生涯学習センター)


◆操作技術にとらわれる現実

私は、大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル5階)で「メディア研修」の企画などを担当しています。センターでのメディア研修の目的は、「指導者養成」です。そこで、講師の先生には、単なる 操作技術ではなく、教える立場でのポイントを話していただくようにしています。「教えるための技術」と「学習効果」を考えたいからです。しかし、実際の参加者(学校教員が中心)は、指導者としての視点よりもまず、自分の操作技術を高めることに熱中してしまうのが実態です。それでは一般的なパソコン教室と何ら変わりがありません。公的施設であるセンターが、たった24台のパソコンで、260万の市民に対して、一般的なパソコン講習をする・・・。私は立場上、このことの「税金」を使った費用対効果を厳しく考える必要があります。個人だけに還元されるような事業は、もう説明がつかない時代です。


◆指導者研修プログラムの模索

指導者研修が、一般的な操作技術講習になってしまう理由のひとつは、操作技術に関しては指導者よりも、子ども達の方がはるかに先を行く現実があることです。ですから、逆に、これからの情報教育では、操作技術の比重はますます下がっていくのではないかと予想しています。メディアをどのように学習活動に応用するのか、メディアとどのように向き合い、生活し、コミュニケーションを豊かにしてゆくのか、といった視点が指導者にとって一層重要になるのではないでしょうか。そんな視点から、講師の先生と相談しているのは、知識を得るだけでなく、知識を応用し、すぐに使える教材に加工して、成果物をどんどん持ってかえって活用できるプログラムです。教材やアクティビティの作成・活用を、もっと多く取り込み、メディアを学習活動のツールとして使いこなす視点を加えることで、より実践的な指導者研修にしていこうというのがねらいです。さらに、アーツ(知恵と技)としての情報教育支援も構想したいと考えています。


◆市民主体の学習支援へ

しかし一方では、国の補助金廃止、予算のさらなる見直しがあります。公的機関が直接に研修を実施することが難しくなりつつある中で、今までと違う枠組みを創ろうと考えています。今、私が検討しているのは、NPOと連携し、教材やプログラムを教育現場や指導者に直接に提供する学習支援の枠組みを作ること、そして、そのコーディネート役を担うことです。

e-kidsをはじめとしたNPOや、市民の方々の活動そのものが主体となるような方向で、学習支援が広まれば面白いと思っています。その中で、公的機関としてすべきことを見定めていきたいと考えています。

※本稿は三宅個人の見解であり、センターとしての見解ではありません。


◆プロフィール

1971年  大阪生まれ
1995年 大阪市職員(社会教育主事補)として採用。大阪市立南方解放会館勤務(識字教室、保育保護者組織支援担当)
1999年 大阪市立こども文化センター勤務(舞台芸術企画担当)
2003年

大阪市立総合生涯学習センター勤務(メディア研修担当)
大阪市生涯学習情報提供システム(大阪市立総合生涯学習センター運営)
http://www.manabi.city.osaka.jp/

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