文・葉山
恒生さん
(ヤノリレーションズ株式会社 代表取締役社長)
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◆子どもの教育に「ドッグイヤー」か?
私は教育とメディアに強い関心を持ち、仕事でも関わっています。子ども達がコンピュータをさまざまな情報を得るための道具とし、携帯電話を使ってメールのやり取りすることをコミュニケーションの手段とした時、「使い方」によっては非常に有益なものになると、かつて私は言ってきました。しかし今、そのことに疑問を感じています。なぜなら、子ども達にとって、コンピュータが何かを生み出す道具であってほしいとは思うものの、技術革新という波の上では、子ども達が苦心して「創り」出したものが、翌年には、いとも簡単に「作れ」てしまうのです。それが、子ども達の創造過程そのものを陳腐化させることになりはしないかと懸念しています。
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◆これからの「学び」の形
メディアを使った学習環境を提案する前に、子ども達が自分のペースで楽しむ「学び」ができないものかと考えています。親や大人がネットワーク社会に順応することに精一杯で、精神的な余裕がないところでは、子ども達に何かを伝えることなどできないのではないかと思います。コンピュータや携帯電話を持たなくなれば、こころに余裕を持った「Go
Slow」の生き方を取り戻せるのではないかと想像するようにもなりました。今、私自身のテーマは、メディア関連業界にいながら「Go
Slow」の生活を営むことです。そして、こころに余裕のある学習環境を提案することです。まず、子ども達の生活ペースを遅くしてあげる努力が必要なのかもしれません。それもメディアを使いながら。それができる方法を提案していきたいと考えています。
註)ドッグイヤー(dog year): 犬の1年の成長が人間の7年分に相当することをとらえて、変化の激しい現代を喩えたもの。
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◆プロフィール
| 1961年 |
大阪生まれ |
| 1986年 |
大学卒業後、中学校社会科の講師を2年間。 |
| 1996年 |
ベンチャー提携企業から神戸・ヤノ電器に転職。 |
| 1996年 |
「POEM in 稚内」で村上優先生に出会う。
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| 1996年 |
「ころころ島」開発で松田総平先生に出会う。 |
| 1996年 |
「吉野ネオ・ミュージアム」に上田信行先生を訪ねる(教育とメディアに仕事として関わりはじめた年)。 |
| 2003年 |
ヤノリレーションズの代表となり、Webサービス関連事業で子ども、学生のための学習環境提案を始める。 |
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