文・葉山
恒生さん
(ヤノリレーションズ株式会社 代表取締役社長)
|
◆メールというコミュニケーションに苛立ちを感じた日
私はコンピュータ関係の仕事をしています。仕事やプライベートで、メールする時間は、1日24時間のうちの3時間くらいはあると思います。皆さんもメールによるコミュニケーションが日常化しているのではないでしょうか。携帯電話では、電話そのものの機能よりもメール機能を多く使う人が、増えていると聞いています(ダウンタウンの松本君とは違いますが)。ある夜の会合での出来事です。その日は台風が接近しており、強い風が吹いていました。約束の時間に到着したのに、建物の電気は消えています。台風で会合が中止になったのかと不安になり、その場で他の参加者に連絡を取ろうと考えました。しかし、それができないことにすぐに気づきました。なぜなら、彼らとはメーリングリストを使って会合場所や日時を決定してきたのです。中止かどうかもメーリングリストで連絡されているはずです。その日、私は朝から別の会合に出ており、コンピュータを持ち歩いていませんでした。さらに不幸なことに、携帯電話は電池切れで使えません。参加者の電話番号は携帯電話のメモリの中です。コンピュータを持ってこなかったこと、携帯電話が使えないことに苛立ちました。
|
◆コンピュータ業界で言われる「ドッグイヤー」
メールでのコミュニケーションは非常に便利です。その反面、すぐに返事がないと、怒ったり不安になったりします。また、文章の書き方によっては、誤解を招いたりすることもあります。さらに、メールでのコミュニケーションは生活そのものにスピードを要求されているように感じます。私が関わっているコンピュータ業界では、技術革新の速さをとらえて、「ドッグイヤー」と呼んでいます。極端に言えば、昨日の情報が今日には古くなっているような印象(妄想)もあります。世界の情報が簡単に得られることは良いのですが、自ら考えることなく情報を受け入れるという、とんでもない習性をも身につけてしまったのではないかと思います。
|
| →#02 |