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カメラで切り取る、わたしの世界 第2回[ペダルボードはどこへ行く
「メディア」を使った子どもの学び〜現場から
第2回[3年2組「みかんの木プロジェクト」]
活動報告 [アエルクラブ]
みて・ある記 6月
会員さん紹介〜数珠つなぎ
第6回[中野 明さん
編集後記

 

第2回 「3年2組の『みかんの木プロジェクト』」
文・笠井行江さん
(e-kids 会報編集担当)


我が家のベランダにあるみかんの木に、今年もまたアゲハチョウが卵を産んだ。一学期の初めに学校では、アゲハチョウの幼虫の飼育観察をしていたものの、知らないうちにいなくなってしまったという。幼虫の餌であるみかんの葉は、近所に植えてある木から切り取って学校に持ってきていたようだが、「切り取ったみかんの葉っぱはすぐにカビるからかなぁ」と、家で話題にしていた矢先だった。
娘はこの卵を学校に持って行きたいという。葉っぱをかびさせないためには、このみかんの木を鉢ごと持って行くしかない...このみかんの木はパパが種から育てた思い出のある大切な木...そこでパパから3つの条件をつけた貸出カードを渡すことにした。
1.みかんの木はからさないでかえしてほしい。どうしたらかれないかな。
2.もし、この木を学校に持っていくのであれば、持って行く方法も考えてください(パパはお仕事があるので運べません)。
3.(そして何よりも)たまごやよう虫が大きくなるために、何ができるか考えてください。

貸出カードを持って娘は登校。夏休みも間近な忙しい時期に、先生がこんな面倒なことを受け入れてくださるかどうか不安だったし、重い木を家から運ぶ段取りも、うまくつけられないだろう・・・と思っていた。帰宅した娘に聞くと、なんと、驚くほど綿密な計画が立てられていた。放課後に先生とクラスの子10人程で取りに来る予定にしたこと、鉢を運ぶための台車はxxちゃんが貸してくれること、水やりや置き場所など木の管理の仕方など、ちゃんと考えられていた。完全に脱帽! たった一日で話をまとめたクラスの団結力と、子ども達を上手に導いてくださった先生の力に感激した。

娘によれば、先生の司会のもとで話し合ったが、どの子もみんな活発に意見を出していたという。後日、先生とお話すると、「前回は失敗したので、みんなとても喜んでいて、やる気満々です。大事な木をどうもありがとうございます」とのことだった。すごく前向きで、チャレンジ精神にあふれた先生と子ども達の姿が頼もしかった。そして、娘がこのクラスの一人であることを、ありがたく、うれしく感じた。

夏休みに入った現在も、木は貸出中。2組の教室の前から、職員室の前に場所を移し、なんと、夏休み中も毎日出勤されている教頭先生を水やり係に仕立てあげていた(これは予想外の展開!)。子ども達が作った注意書きのポスター(みかんの木と幼虫を大切に!)と観察用紙がおかれ、夏休み中に学校に来た子は誰でも、観察できるようにしてあるそうだ。

子ども達は生き生きと学び、どんどん成長してる!みんなで勉強するって、本当に楽しいことなんだよね!と心が明るく、うれしくなる出来事だった。この夏休み、幼虫のその後と、子ども達の反応を楽しみに過ごしているところです。
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